まずはこころがまえ
ラーメン屋に限らず独立、開業するには準備というものが必要ですが、それ以前にまずは、やる気と心構えが一番重要な問題です。会社などの組織に所属していた方は、今までの責任とは、全く違ってくるからです。サラリーマン時代は、組織に一員として配属を決められ、会社の看板を背負い、指示に従って働き、一定の給料をもらえていましたよね。
嫌いな上司にペコペコ頭を下げたり、いわゆる「宮仕え」の哀しさはあっても、少なくとも生活は保証してもらえましたし、住宅手当や福利厚生といった会社に守ってもらっている部分がかなりかったと言えます。しかし独立したらそれらは全て無くなってしまいます。必要な知識、技能は、基本的に自分で何から何まで身につけなければなりませんし、今まで会社という出来上がった信用のある看板を背負って仕事をしていた訳ですが、それも全くゼロの状態から自分で作っていかなければなりません。誰の指示も受けなくてすむ代わりに、責任は全て自分にかかってきますし、もちろん一定の収入も保証されている訳ではないのです。
しかも今までは会社全体の中の一部分しか担当していなかったのが、自分で商売をするということは、その経営方法から運営資金に至るまで自分で責任を負うという事です。特にラーメン屋は、モノを作って、それをお客様に食べてもらうという、飲食店としての重大な責任が伴います。おいしい物を食べていただくという責任以前に、衛生に関する責任といういいかげんに済ませると大変な事がおきてしまう重大な責任を背負っています。いいかげんな気持ちでは勤まりません。
また、資金やその他を準備して、開業できたとしても、店舗の賃貸料、水道光熱費、原材料費に必要な運転資金はもちろん、アルバイトやパートを雇えば、人件費もかかります。そうした全てのものを背負う覚悟と気構えが必要です。準備期間も楽観的に進めるのではなく、自分の店のイメージを明確にして、商売のやり方を研究しておくようにしましょう。ラーメン屋としての仕事は開業してから始まるのではなく、決意したその瞬間から始まっているのです。
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